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◆TV放送/未公開カンフー映画(80年代)◆
キーワードはジャッキー、デブゴン、少林寺、そして12チャンネルだ!!
ブルース・リー(李小龍)の登場以降、日本でもカンフー(功夫)映画が人気を博していた1970年代なかばから80年代にかけて、テレビでは劇場未公開の作品や特集番組が少なからずオンエアされていた。
ブルース・リー全盛時は邦題に「ドラゴン」「タイガー」そして「ジャガー」と付いたカンフー映画が、主に当時の東京12チャンネルの90分枠で数本放送され、そのなかにはわずかながら武侠アクションも含まれていた。
その後80年代に入り、ジャッキー・チェン(成龍)主演のいわゆる"拳"シリーズ、そしてジェット・リー/リー・リン・チェイ(李連杰)主演の『少林寺』(82年)を始めとする"少林寺映画"がメインの「第2次カンフー映画」ブーム下では、未公開のカンフー映画が地上波キー局で放送される機会や本数も着実に増え、それらはふたつの流れを形成した。
ひとつは、サモ・ハン・キンポー(洪金寶)主演の"燃えよデブゴン"シリーズやジャッキー・チェンの無名時代の出演作など、日本でもなじみ深い当時香港映画界のトップに君臨していた映画会社ゴールデン・ハーベスト所属のスターたちの作品群。そしてもうひとつは、当時香港や台湾の映画界に無数に存在していた独立プロダクションで制作された低予算のプログラム・ピクチャー作品群である。
前者はフジテレビ、TBS、日本テレビ、テレビ朝日というキー局ゴールデンタイムの映画放送枠やスペシャル特番枠でオンエアされたが、後者はもっぱら東京12チャンネル(現テレビ東京)での放送となり、時間帯も時間枠もまちまちという、いささかカオスな状況にあった。そのなかでもキー局のゴールデンタイムにOAされるチャンスを得た作品も数本あり、実際それらの作品は海外のカンフー映画マニアからも高い評価を受けていたことも後年判明する。
こうしたテレビのゴールデンタイムでの未公開カンフー映画のお披露目も80年代なかばには沈静化し、以降は深夜のローカル枠での放送が定番化した。その流れは90年代前半まで静かに続けられた。
※作品評や感想を交えた総論、人名や劇中の音楽、吹替や字幕、ソフトのスペックなどに関する雑記事はnoteにて紹介する予定です。
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